今日の鼻形成術は、26歳女性の鼻孔上縁下降術という一般には余り聞き慣れない名称です。
鼻の穴の上縁が上方に切れ込んだようなっているため、鼻の中が見えてしまう状態を修正する手術ですが、気にしない方も多く、また患者さんもこのような手術があることをご存じない方が多く、余りポピュラーではない手術の一つです。
私も美容外科医27年のキャリアで多分30例以下です。
手術は耳介軟骨を皮膚とともに採取してcompositegraftを作成、鼻孔上縁内側を切開して剥離し、出来るだけ広げてgraft(移植片)を移植する手術です。術前の鼻孔上縁のラインが残りやすいため、いかに広く剥離するかと、左右のgraftの大きさと位置を合わせながら調整するのに時間がかかります。
直後の結果は写真の通りで、少々の腫れがあるものの術前より明らかに鼻孔上縁が下降しています。と言っても2時間苦労してたった2.5mmの違いですが、患者さんは大満足されて疲れも吹っ飛びました。
小木曽クリニックの世界が認める高度な美容外科医療
鼻孔上縁下降術