本日は65歳女性の腹壁形成術。
太っているだけでなく垂れてしまったお腹をどうにかしたいという希望です。患者さんは、1年前に他院で腹部の脂肪吸引手術を受けられたのですが、脂肪だけでなく元々皮膚の弛みがあったために、却って弛みと凹凸が目立つ状態に。。。(①術前写真) 加えて帝王切開後の癒着の凹みが余計に見苦しくしています。
手術は、恥骨上部(Vゾーン上)を大きく横切開して、上腹部まで広範囲に脂肪層と筋膜上部との間を剥離(はがすこと)した後、弛んだ皮膚の余剰を臍の上まで全層切除(もちろん帝王切開の傷跡も含めて)。臍は上に移動して臍形成を行い、ウエストは同時に脂肪吸引も追加。。
弛んだ腹直筋を数か所で左右にマットレス縫合で縫縮(②イラスト)し、皮膚の裏側に残った脂肪を切除して縫合した結果、非常に張りのある弛みの全くないお腹が出来上がりました。(③術直後写真)
海外では一般的ですが、日本ではまだ少ない手術の一つです。
この手術は、慣れていても時間が長くかなりの重労働です。(^_^;)
患者さんが術後に喜ぶ姿を想像しながら、頑張るのですが。。。。。。。
①術前写真
②イラスト
③手術直後写真:腫れはありますが、弛みがなくなってウエストラインも出来ています。