本日のオペは、左右非対称のオトガイ骨(アゴ)広範囲切除術。
患者さんは34歳女性で東京から来られましたが、成長の過程で下顎骨が左にrotateして変位しているため、通常のオトガイ骨広範囲切除では左右差が却って強調される結果になります。
左右で切除量に差をつけるとともに、顔の中央から左に7mmずれていた下顎の先端(黄色線)を右に7mmの位置(赤色線)に新しく形成。完全な左右対称の骨切りも中々難しいのですが、僅かな差をつけるのはもっと難しい。
歯科矯正後に口腔外科でIVROという選択肢もありますが、患者さんは近々結婚式で2年は待てないとのことでこの術式を選択。
結婚式の写真を送って頂けるとのことで大いに楽しみです。
下顎骨が左へ変位しているため、左のボリュームが大きく
赤色の線は骨切り予定ラインで、左側の切除量を大きく取
ほぼ術前の予定ライン通りに左側を大きく非対称に骨切り
ほぼ術前の予定通りに骨切りされているのが分かります。
もちろん、術後に患者さんに見せることにしています。