小木曽クリニック院長の小木曽です。
先日行ったオトガイ修正形成術の写真です。
当院は、顔面輪郭形成術の患者様が全国から来られますが、修正手術は地元よりも遠方からの方が多いのが特徴です。
顔面輪郭形成術に限らず、どのような手術も再手術は初回手術よりも難しくリスクも高くなります。
今回は、他院での典型的なオトガイ先端部中抜き手術後の修正術で、当院では数多く遭遇する手術です。
再手術は術後の骨膜癒着が強く剥離がしにくいのですが、この方の場合は分節骨が中抜きと同時に後方へ移動してあったため裏側の組織剥離操作が通常の直視下ではできず殆どブラインドでの剥離のため余計に難しかったのですが、中抜き接合部に入り込んだ組織や裏側の二腹筋付着部も出血も少なく剥離出来ました。
当院のオトガイ広範囲骨切り術では、オトガイ神経の周囲組織からの剥離分離がポイントになりますが、今回は前回術後の癒着に加えてオトガイ孔から出る神経が細い2本の分枝を伴っていたため神経剥離操作も注意が必要でした。
また通常はチタンプレート固定が一般的ですが、この方はワイヤー固定してあったため、抜去時にワイヤーが途中で切れてしまいそのまま骨切りせざるを得ませんでした。
今回は予想外に中々難しい修正術でしたが、出血も少なく順調に終了し、麻酔から覚めた患者様に腫脹前の結果を見て頂いた時には大いに喜んで頂けました。
いつまでも終わらないコロナ感染ですが、マリオットホテルの感染予防対策の中ほぼ平常通りの開催出来ました。
毎日忙しく働いているスタッフの皆さんへの慰労と日頃からお世話になっている関係者の方々へのお礼を込めて、例年30名ほどの忘年会ですが、今年も東京・大阪などからも多く参加頂き和気藹々の雰囲気で、皆さんからとても楽しかったとの言葉を頂きました。
以後クリニックは年末モードに突入で、連日のオペが30日まで続くハードスケジュールでやっとお正月休暇です!!
先週の3連休、クリニックはいつもの如く3連勤。
最近は多くの患者さんがYouTube、TwitterなどのSNSを見て全国から来られます。僕が循環器と並行して美容外科を始めた35年前は、ファッション誌Anan、Nonno、Viviや名古屋の情報誌チーク、ケリーなどが美容の主な情報源だった頃から思えば隔世の感です。
3連休中も患者さんは、東京、福島、大阪、熊本など様々。2日目の方は、前医のオトガイ(アゴ)形成の修正術でしたがほぼ計画通りの結果で、ご本人も主治医も1カ月後が楽しみ。。
前医にてのオトガイ先端部骨切り術によって凹凸が残っている
今回のオトガイ修正術と下顎角形成術の術前シュミレーションライン
透明モデルによって描出された下歯槽神経管の立体的位置を確認して、オトガイ神経の安全性を確保
左右のオトガイ神経を周囲組織から剥離分離した後
術前シュミレーションの骨切りラインを実際の骨上にデザイン
デザインラインに沿ってレシプロソーにてスムーズに骨切り
オトガイ神経は完全に温存されている
オトガイ~下顎角に至る広範囲骨切りによって切除した骨
殆ど術前シュミレーションデザインしたラインに近い
オトガイ(アゴ)・下顎角(エラ)全体の骨切り形成術について知りたい方は、下記のページをご覧ください。
例年ゴールデンウィーク中はクリニックは9連勤または10連勤でしたが、今年は家庭サービスのために6連勤に短縮!?その間多くの患者さんが、北は北海道、南は沖縄まで、全国から名古屋まで来られて色々な施術を受けられたが、当院の基本理念「美容医療を通じて患者様と社会の幸福に貢献する」ことが僅かでも出来れば、これほど嬉しいことはない。