毎年クリニックのゴールデンウィークは連休ではなく連勤?です。
今年も沢山の方がこの連休期間中に色々なオペを受けられました。
当院は顔面骨形成術の患者さんも多く、北は北海道から南は沖縄、時には海外からも来られます。二重の手術のために北海道から来られることは殆どありませんが、顔面輪郭形成はインターネットを見て来られるため距離感がなくなって来ているようです。
最もポピュラーなのはエラ(下顎角広範囲骨切り術)、アゴ(オトガイ骨広範囲骨切り術)、頬(頬骨骨切り術)で、その他下顎前突症(歯槽骨セットバック法)、上顎前突症、中顔面短縮(Le Fort II)、前額形成などです。
今回は頬骨縮小術で、元々キレイな女性ですが頬骨の出っ張りだけが少々目立つ方です。術後当日に患者さんと術者が満足感をshare出来るのが顔面輪郭形成の醍醐味です(少々頬と唇の腫れがあるものの、、、)
頬骨体と頬骨弓起始部で骨切りし、7~8mm骨を切除し内前方へ移動固定します。
今日のアシストは、クリスタル歯科センターの三輪先生。
全麻は橋口先生です。
術前:頬骨の外側への出っ張りが目立ちます。
術直後:少々の腫れはあるものの頬骨の突出は明らかに改善しています。
手術1週間後:少々の腫れと頬骨がなくなった分の頬の下がりがありますが、1カ月から3か月で殆ど気にならなくなります。
急に初夏のような天気で、今ツツジが満開です。
新緑に映えて綺麗だったのでアップ。
因みにつつじは、今大地震で大変な状況のネパールの国花とのこと。
この美しいつつじの写真とは裏腹の国難にあるネパールの一日も早い回復を祈ります。
バストの美容形成手術の中で最も難しいのは、はやり乳房縮小吊り上げ術。
最近は日本でもバストの大きい女性が増えて、その結果垂れ下がってしまう方も増えていますが、元々はバストが大きい白人女性のために西洋で発展した手術です。因みに多くの術式がありますが全て海外の医師の名前がついています。
本日の患者さんは九州からの70代女性。若い頃は大きなバストが自慢だったのにその後垂れてからは嫌で仕方がなかったとのこと。ご主人が他界されたのを機に手術を決心したとのことで、やはり女性はいつまでも強い。
この方は下垂レベル3度の重症でバストのタルミが背中まで続くパターン。乳頭の移動距離も10cmに及ぶため、形の良いバストだけでなく乳頭乳輪の血行を確実に温存するMcKissock法を選択。虚血性心疾患や大動脈瘤オペ後等の合併症もあったため7時間におよぶ大手術でした。
今回は麻酔科医であり美容外科医の芦屋アイクリニックの有年先生にアシストして頂いた。お疲れ様でした。