今から4年前のことですが、20歳の女性が豊胸術を希望されて来院されました。
「天は二物を与えず」といいますが、その女性はとても綺麗で上品な方でどこかのお嬢さんという雰囲気でしたが、バストが殆どないくらいに小さいのが服の上からでもよく分かりました。
美容外科は初めてということで少々緊張してみえたのでリラックスして頂こうと思い、職業上身につけた経験?から「バストはアンダーが67cmのBですね?」とずばり言ったところ、「すごい!服の上からでも分かるんですか?」と感心されてしまいました。それで緊張が解れたのか、その方が今まで自分の小さなバストでどれ程悩んだか、家が裕福でなくて苦労されたことやアルバイトをしながら大学へ通っていることなどを親しくお話して頂けました。
さて手術当日、私から声をかけて「昨夜はよく眠れましたか?さあ今日は今までの悩みをなくして新しく生まれ変わる日ですよ。」と励まして、手術は順調に進みました。当院では手術中にバストの大きさや形が確認出来るため、途中で見て頂いたところ、突然に泣き出されてしまいました。痛みはないはずなのにと思い聞いてみると、何とご自分のバストを見て感激されたとのことでした。
手術の結果は非常に良好で、最後の検診の日に「先生に出会えて私は今までの人生を変えることが出来ました。本当にありがとうございました。」と言われてまた泣かれてしまいました。
スタッフからは院長は患者さんを2度も泣かせたと言われてしまいましたが、最後の言葉の意味が分かったのが、ある雑誌でその女性が大きなミスコンテストで入賞した姿を見た時でした。今でも私の心に誇りとして残っています。
私は、もう20年近く美容医療に携わっています。クリニックには毎日多くの患者様が来院されますが、日々の診療を通じて色々な方々と出会う中で、数多くの思い出や素晴らしい感動がいつまでも私の心に残っています。
それが私の最も大きな財産であり、私の医療に対する大きな原動力です。
このコーナーでは、そんな思い出の中から少しずつお話しして行きたいと思います。
私の以前からの患者様で、会社を経営されている40代後半の女性がみえます。
その方は、30代で設立された会社のために毎日忙しく働いていて、ふと鏡を見た時に、疲れた自分の顔がどうしても許せないと来院されました。まず、顔のしわにヒアルロン酸を何度か注入されて、その後、頬ミニフェイスリフトを受けられました。その結果に大満足され、後にコメカミリフトを受けられました。
今も時々成長ホルモンを用いたアンチエイジングを受けに来られますが、どう見ても20代後半で、実際より20歳以上若く見えます。外見以上に変わられたのは、その明るく輝く表情ですが、ご本人は性格まで明るくなったと言われています。
やはりどんな女性も「いつまでも若くそして美しく」は永遠のテーマです。
60歳まではこのままで行くと張り切っておられますが、ただ一つ困るのが、いい歳をして独り身の私を案じてか、来院されるたびにお見合いのお話を持って来られることですね。
昭和57年
岐阜大学医学部卒
昭和59年
岐阜大学医学部第2内科(循環器内科)入局
昭和61年~
岐北総合病院、国立岐阜病院循環器科
(心臓カテーテル)
平成元年~
岐阜大学医学部第2内科学講座
(心音・心臓超音波研究班)
平成5年
医学博士号取得
平成7年~平成13年
医療法人友愛会岩砂病院 循環器部長、
副院長などを歴任
昭和63年~
美容外科医療に従事
平成4年~
コムロ美容外科名古屋院院長、
宮崎院院長などを歴任
平成14年~
大阪院院長、医療局長
平成17年
小木曽クリニックを開院