4月1日は岐阜大学医学部循環器内科の湊口信也教授の退官記念祝賀会へ出席。今年3月末で退官の湊口先生は大学と医局の先輩で入局以来色々とお世話になりました。
色々な大学の循環器の教授はじめ岐大の現役教授、同門会、関連病院の多くの先生たちと久し振りに旧交を温めて楽しい一時を過ごしました。
岐大循環器内科藤原名誉教授ご夫妻
主役の湊口教授と名大循環器内科の室原教授
愛知医科大学循環器内科の天野教授、名古屋市立大学循環
先日上海から来られた患者さんは、タイで顔面輪郭形成術を受けられた後の修正術。
3D-CTで見ると、口腔内オペでありがちな過度な直線骨切りが行われており、矢印の通り下顎角(エラ)が大きくえぐれた不自然で醜い外観。
左の骨切りラインでは多分下槽神経管を傷つけたと思われ、知覚不全麻痺も残っている様子。また左頬骨縮小は弓部のみの骨切りで術後に大きな隙間が残っている。…
今回はご本人の希望で、えぐられた部分の前方に目立つオトガイ骨外側部の膨らみのみを切除することにしました。ここはオトガイ神経孔直下で中々オペが難しい部分ですが、ほぼ術前シュミレーションの予定通りに骨切り切除。オペ料金は安かったそうですが安全性も?で、やはり「安物買いの銭失い」とはこのことか??
寒い冬が続いていますが、今年も2月3月はリクルート美容のシーズンです。
昨日の患者さんは福岡から来られた若い女性ですが、顔全体がゴツゴツした男性的なイメージを卵型の女性らしいソフトなラインに変えたいという最もポピュラーな希望です。手術はアゴ、エラ、頬骨の3か所同日オペで、正式名はオトガイ広範囲骨切り縮小術+下顎角広範囲骨切り縮小術+頬骨骨切り縮小術。オペ時間は通常は6時間を超えますが、橋口先生の素晴らしい口腔外科麻酔と三輪先生のnice assistで予定より遥かに早く終了。
最新80slice 3D-CTの鮮明な画像と下歯槽神経管描出ソフトによりオペ室の大型モニターで骨切りラインを確認しながら、より安全で精度の高いオペが可能になったため、執刀医のストレスも大幅に軽減。おかげでこの日も日課のジムトレーニングへ直行しました。
3D-CT画像による術前シュミレーションで骨切りラインを決定
ほぼ術前3D-CTのシュミレーション通りの結果
先日は「第10回東海創傷治癒フォーラム」に参加。創傷治癒を形成外科、血管外科、循環器内科、皮膚科の異なった分野から総合的にアプローチして臨床にフィードバックするという主旨で、美容外科分野から出席しているのは僕がただ一人。
今回は東大皮膚科の浅野准教授の「全身性強皮症に伴う難治性潰瘍」と順天堂大形成外科の水野教授の「創傷治癒を目的とした脂肪組織移植の新しい展開」の2題の講演で、大変興味深い内容でした。特に水野先生の脂肪組織移植については、僕自身が20年前に日本の脂肪幹細胞の先駆者である東大形成外科の吉村先生の研究にコムロ美容外科から吸引脂肪を提供し、現在は名大循環器内科と腎臓内科の脂肪幹細胞を用いた再生医療研究に小木曽クリニックが協力していることなどの経緯から少し質問させて頂いた。
懇親会では色々な分野の先生方と有意義な時を過ごせました。
懇親会は名大血管外科教授の古森先生の乾杯でスタート
名大形成外科前教授の鳥居先生と現教授の亀井先生
愛知医科大学血管外科教授の石橋先生、岩田先生、三輪先生