例年クリニックは8月のお盆休み中大忙しの8~9連勤でしたが、今年は改め中1日休みの8連勤!に変更。
この時期は3月の卒業就職シーズンに次いで顔面輪郭形成が多いのですが、先日の患者様は過去に他院で色々な顔面輪郭形成のオペ(Le Fort I、SSRO、下顎角形成、オトガイ先端前方移動など)を受けておられ、今回はその修正と追加手術のため中々難しい症例でした。
特にオトガイ形成後とLe Fort後のチタンプレート固定の抜去、オトガイ部の術後癒着によるオトガイ神経剥離の難しさに加えて、今回のオトガイ修正縮小術と頬骨縮小術のデザインの難しさが最大の難関でした。今回はいつもオペに参加して頂いている2人の歯科口腔外科の先生に協力をお願いして3人体制で臨み万全を期した結果、手術は順調に難関をクリアしてほぼ計画通りに終了。患者様はもちろん、3人の執刀医も3~6カ月後の結果が大いに楽しみです。
先週は、大阪で開かれた第111回日本美容外科学会に参加して来ました。
顔面輪郭形成術、眼瞼手術、豊胸術などの典型的な美容外科手術から、最近トレンドの美容皮膚科や再生医療、アンチエイジングまで幅広い分野の最新の知見に触れてリフレッシュ。
久し振りに会った多くの先生方とも旧交を温めて来ました。
韓国美容外科学会(KAAS)元会長のLim先生と、4月から当院勤務の溝上先生。
横浜エーブクリニックの阿部先生。
慶応大学形成外科の梅澤先生。
小木曽クリニック院長の小木曽です。
先日行ったオトガイ修正形成術の写真です。
当院は、顔面輪郭形成術の患者様が全国から来られますが、修正手術は地元よりも遠方からの方が多いのが特徴です。
顔面輪郭形成術に限らず、どのような手術も再手術は初回手術よりも難しくリスクも高くなります。
今回は、他院での典型的なオトガイ先端部中抜き手術後の修正術で、当院では数多く遭遇する手術です。
再手術は術後の骨膜癒着が強く剥離がしにくいのですが、この方の場合は分節骨が中抜きと同時に後方へ移動してあったため裏側の組織剥離操作が通常の直視下ではできず殆どブラインドでの剥離のため余計に難しかったのですが、中抜き接合部に入り込んだ組織や裏側の二腹筋付着部も出血も少なく剥離出来ました。
当院のオトガイ広範囲骨切り術では、オトガイ神経の周囲組織からの剥離分離がポイントになりますが、今回は前回術後の癒着に加えてオトガイ孔から出る神経が細い2本の分枝を伴っていたため神経剥離操作も注意が必要でした。
また通常はチタンプレート固定が一般的ですが、この方はワイヤー固定してあったため、抜去時にワイヤーが途中で切れてしまいそのまま骨切りせざるを得ませんでした。
今回は予想外に中々難しい修正術でしたが、出血も少なく順調に終了し、麻酔から覚めた患者様に腫脹前の結果を見て頂いた時には大いに喜んで頂けました。
いつまでも終わらないコロナ感染ですが、マリオットホテルの感染予防対策の中ほぼ平常通りの開催出来ました。
毎日忙しく働いているスタッフの皆さんへの慰労と日頃からお世話になっている関係者の方々へのお礼を込めて、例年30名ほどの忘年会ですが、今年も東京・大阪などからも多く参加頂き和気藹々の雰囲気で、皆さんからとても楽しかったとの言葉を頂きました。
以後クリニックは年末モードに突入で、連日のオペが30日まで続くハードスケジュールでやっとお正月休暇です!!