毎年12月の第1土曜は、岐阜大学医学部第2内科(循環器)の同門会忘年会。
唯一の美容外科医ということであちこちのテーブルでシワタルミの即興カウンセリング(?)をこなした後、藤原名誉教授と岩砂先生と1年振りに歓談。70代でもバリバリの現役病院長、理事長職で皆さん超元気。こちらはまだまだというところか??
2列目中央の現教授と前教授の間に立っています。
先日何年振りかに風邪をひいてしまい、治るのに何と2週間!
咳が余りに酷かったのでマイコプラズマかと思いクラリスを服用する羽目に、、、夜中咳で眠れずに仕事をしたおかげで大いにはかどりました。。。
そんな訳で今回は感染症の研究会に参加。最先端の臨床結果が聞けて大変勉強になりましたが、特にインフルエンザ治療薬開発では世界的な木戸博先生の講演は、内容が非常に面白くて久し振りに感動。…
「現在のインフルエンザワクチンは、血中IgMを産生することで肺炎の予防にはなるが、気道粘膜のIgAを産生しないため感染の予防は出来ない。」という言葉に、出席の医師は皆目から鱗でした。
今日は、博多から来られた36歳女性の下顎角広範囲骨切り術(エラ削り)
顔面骨形成術は、20数年前にアジアでは日本以外で殆ど出来ませんでしたが、最近は他の業種と同様、韓国中国の目覚ましい発達でかなり追い上げられています。
エラ削りは顔面骨形成術の中で最もポピュラーな手術の一つですが、色々な制約下で完璧に近い結果を得るのは中々難しい。…
左右対称に緩いカーブを描いて骨切りするのですが、特にオトガイ部付近まで長く緩やかに切るのは何度やっても難しいものです。
結果はほぼ予定線通り、広範囲の名に恥じない?長さ9.5㎝ 幅1.7㎝です。
本日のアシストDrは、福島県の伊達クリニックの浅野先生でした。お疲れ様。
本日のオペは、左右非対称のオトガイ骨(アゴ)広範囲切除術。
患者さんは34歳女性で東京から来られましたが、成長の過程で下顎骨が左にrotateして変位しているため、通常のオトガイ骨広範囲切除では左右差が却って強調される結果になります。
左右で切除量に差をつけるとともに、顔の中央から左に7mmずれていた下顎の先端(黄色線)を右に7mmの位置(赤色線)に新しく形成。完全な左右対称の骨切りも中々難しいのですが、僅かな差をつけるのはもっと難しい。
歯科矯正後に口腔外科でIVROという選択肢もありますが、患者さんは近々結婚式で2年は待てないとのことでこの術式を選択。
結婚式の写真を送って頂けるとのことで大いに楽しみです。
下顎骨が左へ変位しているため、左のボリュームが大きく
赤色の線は骨切り予定ラインで、左側の切除量を大きく取
ほぼ術前の予定ライン通りに左側を大きく非対称に骨切り
ほぼ術前の予定通りに骨切りされているのが分かります。
もちろん、術後に患者さんに見せることにしています。