鼻の整形、隆鼻術（ゴアテックス、シリコンインプラント）

シリコンインプラントに代わる、新しく開発された生体親和性に非常に富んだゴアテックス（Surgiform®）を用いた隆鼻術・鼻形成術です。

構成成分   ePTFE(Expanded Polytetrafluoroethylene)

特徴

・20～40ミクロンの微小孔構造を有するため、組織結合性が強く優れた生体親和性を示す。

・可塑性に富むが固さがあるため切削しやすく、正確な形成が可能。

・生体親和性が高いので、シリコンインプラントよりも被膜が形成されにくい。

・米国製でアメリカFDA認可を得ている。

使用

鼻形成、オトガイ形成、頬形成、鼻唇溝形成など広範囲の増大術に使用できます。

特に鼻形成では、従来は自家軟骨グラフトしか選択がなかった鼻中隔延長術、鼻尖挙上術、鼻尖縮小術などが、ゴアテックスを使用することで選択の範囲が広がりました。

手術法

シリコンインプラント（プロテーゼ）隆鼻術に準ずる。

シリコンインプラント（プロテーゼ）を用いて鼻を高くする手術です。シリコンインプラントは生体内で長期間安全で安定しており、また造作がしやすい点でも優れています。
シリコンインプラントを挿入することで鼻根部が高くなり、鼻筋が通った彫の深い顔になります。

手術法

• 鼻腔の内側を7mmほど切開し、インプラントを入れるスペースを作ります。
• 鼻根部ではスペースを皮下ではなく骨膜下に作るため、インプラントが中央で確実に固定できるだけでなく外見上インプラントの輪郭が出にくく、また長年の間に移動することがありません。
• 手術中に鏡で色々な方向から高さや形を確認できるので、ご自分の希望に近づけることが可能です。
• 手術は、局所麻酔にて行います。

手術時間

15～30分位です。

手術後の経過・注意事項について

手術の限界

• 余りに高いインプラントを入れると形が不自然になるばかりでなく、鼻先が上に向くことがあります。
• インプラントで鼻先を下に向けたり鼻の長さを長くすることは後に鼻先の変形や皮膚の菲薄化を来すことがあるので行っていません。その場合には別の手術が必要です。
• インプラントの土台となる鼻骨や鼻中隔軟骨には元々僅かな左右差があり、それらが原因で僅かな左右差を生ずることがあります。

合併症

非常に稀ですが、挿入したインプラントが感染症を起こしたり皮膚の菲薄化やインプラントの露出などを生じたりすることがあります。診療上必要と認められる場合には無料でインプラントを抜去しますが、その際には手術費用の返金は致しません。また軽快後に再挿入の手術を希望される場合は有料となります。