鼻の整形、鼻孔上縁下降術

鼻の穴の上縁が上方に切れ込んでいると、鼻の穴が大きく見えるだけでなく正面や側面から鼻の中が見えてしまいます。
手術は耳の裏側から耳介軟骨と皮膚を切除し、鼻孔上縁内側に移植して穴の上縁を下降させる方法です。
この手術は、他院での鼻尖部分の形成手術後に起きた皮下癒着による変形や、無理な鼻中隔延長術の結果生じた鼻孔の変形の修正手術にも用いることが出来ます。

手術法

• 耳介軟骨を皮膚とともに採取して、複合移植片を形成します。
• 両側の鼻孔上縁内側を1cmほど切開して、出来るだけ広く剥離し上縁を下降させます。
• 切開剥離した部分に、耳介軟骨と皮膚の移植片を固定縫合します。
• 手術はブロック麻酔と局所麻酔にて行います。

手術時間

約3時間です。

手術後の経過

手術の限界

• 元々の鼻の形や皮膚の厚さなどが影響するため、上縁の下降距離には限界があります。
• 感染を起こすと複合移植部分が脱落する場合があります。その場合には処置が必要です。
• 人の体は元々左右非対称で、術後の結果もわずかな左右差が生じることは有り得ます。
• 他院での鼻尖部分の形成手術や鼻中隔延長術後の鼻孔の変形による場合は、皮下癒着が強く皮下剥離も困難で、効果が出にくいことがあります。