最先端技術によって作られた最新のシリコンプロテーゼによる方法をはじめ、痩身を兼ねた自己脂肪細胞注入法、最も簡単なヒアルロン酸注入法などあらゆる方法からお選び頂けます。
最新の美容外科医療では、ご希望に応じて3つの方法を選択することが出来ます。
それぞれの特徴と長所、短所がありますので、それらを考慮して決めることが大切です。
ラウンド型 アナトミカル型
ラウンド型(半球状) | プロテーゼの上端にボリュームがあるため、胸の谷間を強調したい場合に適しています。外国人の患者様が多く選ばれます。 |
アナトミカル型(涙状) | プロテーゼ上端からトップにかけてボリュームアップするため、痩せた方でも自然な外観が得られ、プロテーゼが入っていることが分かりにくいのが特徴です。日本人の患者様の多くが選ばれます。 |
当院では下記の豊胸バッグ(シリコンインプラント)を使用しています。
患者様のご要望や状態により最適なバッグをご提案しています。
POLYTECH (ポリテック社:ドイツ) |
Mesmo (メスモ) |
Establishment Labs社 (エスタブリシュメント・ラブス社:コスタリカ) |
Motiva Ergonomix2 (モティバエルゴノミックス) |
SEBBIN (セビン社:フランス) |
INTEGRITY (インテグリティ) |
1.切開部位
当院では次の3つの部位から選択出来ます。
1-腋窩切開
腋の下中央を4㎝位(挿入するプロテーゼの大きさによって多少異なる)切開してプロテーゼを挿入します。術直後から傷痕を隠すことが出来、経過とともに6カ月から1年位で殆ど分からなくなります。3つの切開部位の中で最も傷痕が目立ちにくく、術後瘢痕になりにくい部位です。
2-乳房下縁切開
バスト下を4㎝位(挿入するプロテーゼの大きさによって多少異なる)切開してプロテーゼを挿入します。スペースを形成する部位が近いため操作は最もしやすいのですが、仰向けになると傷跡が目立ちます。従来は主にヨーロッパ、北アメリカで行われていましたが、最近は腋窩切開に移行しつつあります。
3-乳輪下縁切開
乳輪の下半周部分を切開してプロテーゼを挿入します。スペースを形成する操作はし易いのですが、乳腺や乳管を傷付けるリスクがあること、術後切開部が目立つことと、切開部皮下に癒着が起きると陥没して目立つことがあるため、日本では余り行われていません。主に南アメリカで行われて来ましたが、最近は腋窩切開に移行しつつあります。
以上の理由により、当院では腋窩切開を最も多く行っていますが、患者様のご希望により乳輪下縁切開や乳房下縁切開を選択することも出来ます。但しプロテーゼ入れ替えの場合や被膜拘縮の場合などは、乳房下縁切開を選択することもあります。
2.プロテーゼ挿入部位
当院では以下の3つの部位に挿入しています。
1-乳腺下
乳腺の下で大胸筋の上に挿入します。3つの部位の中で最も柔らかい感触と自然な動きが得られますが、非常に痩せた方ではプロテーゼの輪郭が目立つことがあります。
3.プロテーゼ挿入の広いスペース形成
豊胸術の結果は、プロテーゼを挿入するスペースの形成によって殆ど決まります。一般的に行われているスペースの形成は、バスト上部は第3肋骨付近まで、外側は前腋窩線位までですが、当院では上部は第2肋骨上縁、外側は中腋窩線~後腋窩線までの非常に広いスペースを作成しています。
そのメリットは以下の通りです。
但し広いスペースの形成には余分な時間と出血のリスクを伴い、特に外側の剥離は肋間神経や肋間動脈の穿通枝があるため熟練と豊富な経験が必要で、一般の美容外科では殆ど行われていないのが実情です。
ラリンゲルマスク麻酔または静脈麻酔で、眠っている間に手術を行うため手術中の痛みが殆んどありません。
約1時間の手術で、リカバリールームで2~3時間の休憩の後帰宅できます。
術前には詳細な血液検査を行います。血液型、貧血、肝機能、腎機能など生化一般に加えて、あらゆる感染症をチェックします。
圧迫固定 | 確実な止血のために翌日まで特別の圧迫帯で強く圧迫します。2日以後はバストバンドで1週間固定します。 |
ドレーン | 通常は殆ど使用しませんが、プロテーゼ入れ替えや出血の多い場合には留置することがあります。 |
抜糸 | 通常は、傷口は真皮縫合のみのため抜糸は不要です。 |
シャワー | 傷口に防水テープを貼れば、翌日からシャワー可能です。 |
入浴 | 1週間後から可能です。 |
腫れ | 1~2週間ほどで退いて来ます。 |
術後の痺れ | 術後バストの感覚が鈍くなることがありますが、経過とともに徐々に回復して来ます。 |
術後マッサージ | 当院のプロテーゼはマッサージが不要ですが、手術翌日から腕を上げるストレッチのみして頂きます。 |
ブラの着用 | 術後1週間のバストバンドの装着が終了した後、ワイヤーのないブラジャーは着用可能です。通常のワイヤー入りのブラジャーの着用は経過によりますが3か月後からです。 |
術後検診 | 通常は翌日検診、1週間後、1か月後、3か月後です。3か月後検診では超音波検査で、プロテーゼと被膜の状態及び乳腺の乳がんチェックも行います。 |